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ツリークライミング

環境教育ネットワークたねのもり

環境教育ネットワーク【たねのもり】の活動記録です。樹木と触れ合い、自然と心を通わせる「ツリークライミング」Rをはじめ、様々な野外活動やワークショップを通した体験型の環境教育を進めています。次世代の人材育成に努めます。

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無題



みんな、目に見えて成長中!

『木の好きなケイトさん』、あんなに長い絵本を、みんなが一緒に最後まで、聞くことができるようになって、びっくりしました!

飛べるし、登るし、走れるし。
みんなの力はすごいです‼
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保護者の皆様への話



3日の新学期に保護者のみなさんに話をさせていただいたことを、少しずつ再掲します。

みやしろ森のようちえんでは、⚪⚪教育のような方法論に依存しません。

子どもたちの自主性や独創性を育てるのに、その環境づくりの段階で思考停止の状態になりたくないからです。

ありのままの自分



「良い」「悪い」「望ましい」「避けるべき」という対立する価値観を示しているのではありません。

両方正しくて、両方間違っている。
ただ、言えることは以下のことです。

・ベクトルがちがうので、いいところ取りはできない

・目的に合わない手段は無効で、苦しみしか産まない

・転向は今日からでもできる

・見分ける方法は明確にできる

・「ありのままの自分」を強調するのは、嘆かわしい状況

除草作業



加須の研修農園で米作りを学んでいます。
ここ数日は、時間を見つけては除草作業をしています。
作業の大変さは、田植えを基準に考えていました。
ところが、一度植え付けてしまえば終わりの田植えと比べて、株元を何度も撫でるような除草作業は、何倍も大変です。
近所の農家の方々から「昔の作り方って、昔だってあんなことやっていなかっただろう」とからかわれています。
それくらい大変なのですが、だからこそ、わかったことがあります。
これだけ手間と、時間と、労力をかけても、ちっとも米作りをしている、という実感がありません。
お日様と水と、300倍になる力を持っている稲の力に感嘆するばかりで、自分で何かをしている気がしないのです。
機械で作れば、米を生産している気持ちが湧くかもしれません。手と足を動かして、その中で感じていれば、私が何かを育てている、などとおこがましく思えるので不思議です。

美点



人の欠点と美点は、性格上の同じ傾向であることがよくあります。

これは、一般論ではなく、多様な価値観を認め合うとしたら、前提となる重要なことです。

欠点を隠そうとすれば、美点が発揮される機会も減ります。
器用な子どもほど、青年期に自分の存在意義に悩むのかも知れません。

ありのまま、というのは野獣のように生きる、という意味ではありません。

自分の欠点と美点とを、同じように扱えるように、自分自身を知ることだと思います。

これは、大人の手で、こねくりまわして作れるものではない、と私は思っています。

子どもたち自身が、自分で試して手応えを感じながら、身につけていくものだと信じています。

狭い部屋の中では、この試す機会よりも、ほかの子に迷惑をかけないことの優先度が高まります。

森のようちえんには、気持ちの逃げ場があり、目先を変える多様なきっかけがあり、それでも生きているいのちの逞しさがあります。(柴山)