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ツリークライミング

環境教育ネットワークたねのもり

環境教育ネットワーク【たねのもり】の活動記録です。樹木と触れ合い、自然と心を通わせる「ツリークライミング」Rをはじめ、様々な野外活動やワークショップを通した体験型の環境教育を進めています。次世代の人材育成に努めます。

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浦山川冠岩沢

秩父の浦山川に沢登りに行きました。
秩父源流のブナ探訪の第一弾です。

本当は、第一弾のための練習のつもりだったのですが、
意外といい木が一杯あって驚きました。

初夏で晴天にも恵まれ、水もきれいなところだったのですが、
メンバーに怪我をさせてしまったので、反省もしなくては、です。

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遡行半ばの、石灰岸壁とブナです。
植林帯が終って飛び込んでくるブナ林は埼玉県をあることを忘れさせます。
奥に赤ヘルの人がいるのがわかるでしょうか。

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石灰岸壁のすぐ近くの単独木です。
30mはあろうかという木で、見た中ではかなり健康そうです。

登山道の近くにも、このクラスのブナや、ミズナラが多く、
興味深い山でした。

よく標高1400mからブナが出てくる、と言われるので、
1300m弱の今回の山では期待していなかったのですが、
植生の関係か、かなりお買い得な大木の集まりが見れました。
山の木はもっと貧弱なのが一般的だと思います。

登山道と違い、沢を見ると山の出で立ちが良くわかります。
木もそうではないか、と思った通りでした。


人も少なく、静かな沢でした。
懲りずにまた行きましょう!
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女ヶ岩クライミング

いつも空いているので、救助訓練に良く使う場所なのですが、
のんびりとしたかったので、岩登りの講習に、と行ってきました。

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けっこう難しい岩場で、若干チョイスミスです。
モアイじゃないですよ。

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基本動作は、簡単な日和田の下で充分なのですが、
頑張ってもらいすぎちゃいました。がんば!
そこのホールドがポイント!あとは大丈夫だね。

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三点支持は基本中の基本。
自然に出来るようになるのが、安全の近道。

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登る以外の重要な基本動作「降りる」
緊急の時も使いまくります。確実に、そして安全に。

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ビレイよろしくです。
自分が登るときには、よろしくお願いなのです。

このあと、車で20分くらいの将軍沢の森に足を伸ばしました。
このフィールド、手付かずで、まじやばいっす。
遊び放題が団体でやってきてますね。
小屋を建ててチーズを作りたいです(笑)

7月6日に沢に行く予定です。
楽しみです。

沢の搬出机上講習

救助隊、沢の搬出訓練の机上講習の様子です。
重いギアをふんだんに使ってダイナミックロープ、というところが、
理想的ではないけれど逆にリアル。

チロリアン説明

チロリアン&ポー

講習会資料

心肺蘇生の講習会で見せていただいたものです。
せっかくですので、紹介いたします。

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ペースメーカーです。
思うよりも薄くて驚きました。

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肌を傷つけずに、患部を露出できる優れものです。

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胸骨圧迫の強さ、深さをチェックする機械です。意外と許容範囲が小さい。

避難場所での低体温症対策

被災者へ届くかわかりませんが、知っておいて頂きたいことです。
措置によって、重症化してしまう場合があります。

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低体温症になりやすい人・なりやすい状態
・ お年寄り、小児
・ 栄養不足や疲労
・ 水分不足 
・ 糖尿病、脳梗塞など神経の病気がある人
・ 怪我をしている人

低体温症に気づくには?
手足が冷たくなったり、寒くて震えます。
体の中心の温度が35℃まで下がると低体温症ですが、
震えは中心の温度がもう少し高い段階から始まり、警告サインを出します。
ここでのんびりしていると、本当に低体温症になります。
震えがあるのは、熱を上げるエネルギーが残っている証拠です。
ここで改善するのが一番安全で、早道です。

低体温症の対応が遅れるわけは?
初期の低体温症は、心臓発作のように緊急性が高くないので、
もう少し・・と言ううちに、気づくと悪化してしまいます。

体温測定は?
一般の体温計で体温を測っても低体温症の診断にはなりません。
とにかく、震えがあるか、意識がしっかりしているか、を確認して下さい。

震えが始まったら何をすればいいのか?

隔離  
冷たいものからの接触をさけます。
地面に敷物、風を除け、濡れた衣服は脱いで下さい。
着替えが無くても、濡れたものは脱いで、毛布などにくるまって下さい。

カロリー補給  
何より体温を上げるエネルギーを補給することが大切です。

水分補給  
体温が下がると利尿作用が働き、水分バランスが変化し脱水になります。
温かくなくてもいいですので、水分をとります。
温かければ、さらに理想ですが、まずは水分補給です。

保温・加温  
体温を奪われないために、なるべく厚着をして下さい。
顔首頭からの熱は逃げ易いので、帽子やマフラーなどで保温して下さい。
毛布などにくるまる場合は、一人でより2-3人でくるまると暖かいです。
特にお年寄りや小児は、元気な人と一緒に包まると、保温効果が高いです。
屋外にいる場合は、これ以上濡れないように、
湿気から隔離できる衣服やビニール素材などがあれば、くるまって下さい。震えがある段階では、どんな温め方をしても大丈夫です。

悪化のサインは?
震えがなくても低体温症になっていることもあります。
見当識障害(つじつまの合わないことを言う)、ふらつくなども、
重症な低体温症の症状です。
また、震えていた人が暖まらないまま震えがなくなるのは
重症になっている証拠です。

震えがなくなったり、意識がもうろうとしてきたら?

緊急事態です。
震えが止まってしまった低体温症は自分での回復はできません。
また急速に悪化します。至急病院へ。
できるだけ丁寧に扱って下さい。
乱暴に扱うと、心臓が停止しかかることがあります。
病院搬送が難しい場合は、丁寧に扱いながら、保温につとめてください。

この場合の保温は、
1)上記の保温・温かい飲み物の摂取(むせないことを確認)を徹底する。
2)ペットボトルなどに、お風呂の温度のお湯を入れて湯たんぽを作り、
脇の下・股の付け根・首の回りに当てる
(42℃を超えた湯たんぽは、長時間当てるとやけどをするので注意)

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UIAA/IKAR/ISMM認定国際山岳医、医学博士大城先生からのメールより転記。
http://www.sangakui.jp/medical/otherinformation/post.html
http://www.jsmmed.org/