深雪搬出訓練の実施(混成チームの活動)|その他|環境教育ネットワークたねのもり
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ツリークライミング

環境教育ネットワークたねのもり

環境教育ネットワーク【たねのもり】の活動記録です。樹木と触れ合い、自然と心を通わせる「ツリークライミング」Rをはじめ、様々な野外活動やワークショップを通した体験型の環境教育を進めています。次世代の人材育成に努めます。

深雪搬出訓練の実施(混成チームの活動)


雪庇です。

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訓練終了の様子です。

訓練は捜索からはじめることとなりました。
捜索は西黒尾根の上からと下からと両側から同時に進めることとなり、
班編成を再考、要救が3名、ストレッチャーが3台あることから、
搬出までを行なえる大編成として3チーム、さらに上からの捜索と下からの
捜索のため半分に分け、計6チームで行動することとなりました。

大編成の3チームは、各連盟の混成チームだったのですが、便宜上、
東京チーム(AB)、神奈川チーム(CD)、栃木チーム(EF)とします。
朝からひどい雨だったので、規模を縮小しての訓練も考えたのですが、
途中で雪に変わったため、当初の予定通り、上からの捜索は厳剛分岐から、
下からの捜索は搬出具の運搬をしながらの活動を実施しました。
また、行動記録はGPSによる確認を本部にて行ないます。

各隊8時ごろに山の家を出発、8時半ごろから順次入山、下から捜索を開始した
B、D、F班はそれぞれ、9時半から10時半の間にビーコンの信号をキャッチし、
要救を発見します。
一番発見が遅かったD班では、鉄塔から50m幅に広がり、
一番端のビーコンに微弱な反応をやっと拾った、
という状態で、発見自体が非常に難しかったようです。
捜索人数が一人足りなければ、倍の手間と時間が必要になることが考えられます。

A、C、Eの3班は上からの捜索を行うため登り、それぞれ厳剛分岐、
1400付近、1000を越えたあたりで発見の連絡が入り、搬送のために引き返す、
という動きになりました。
上からの捜索班で捜索を開始したのはAチームのみでした。
このときのビーコンでの捜索方法の提案として、下りで捜索するのよりも、
登りながらの方が捜索しやすいのではないか、という意見が出ました。
上部に向かう班の行動方法として、考えさせられる意見であると思います。
私が参加したCチームにも登っている途中で要救発見の報告が入り、
1400付近から搬送に加わるために降りはじめました。
その時点で10時ごろです。

それぞれのチームが合流し、搬出を行い指導センターまで降りるのですが、
細かい時間の経過などは、
別の報告に任せて搬出方法などの内容について詳しく報告したいと思います。

先にも書いたとおり、搬出も色々な方法に対応できる人たちが、
それぞれに動いてしまうために、大事な見落としが起こる場面が
いくつかあったように思います。
みんなやり方を知っていることなので、「それになら、こう対応できる」
という発想があり、混成チームの大きな落とし穴になる可能性を感じました。

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この木にも登りたい、と思っています。
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