たねのもり千葉研修 ツリークライミング 2013年01月21日 2013年1月19、20日、千葉県果樹園プレーパークしろにおいて、環境教育ネットワークたねのもり千葉研修を開催しました。【内容】樹木医の講座(樹木を守るための工夫)ツリークライミング講座(デットブランチ回避の工夫)森整備(枯れ枝除去、枯れ木伐採)環境教育の情報交流宿泊:東金青年の家今後利用してみたい青年の家近くのクスノキ。イベントにも向いている木というだけでなく、東金市を見下ろせる環境はツリートップスティにも独特の味わいを与えるかも。樹木医講習の様子です。根の周辺が硬くなっているのを保護する方法を学んでいます。人が歩いて硬くなる層が表面から約20センチ。そこにドリルで穴を開け、籾殻燻炭を入れて、根に空気を供給します。実際にやってみるたねのもりのメンバー。やりたがりとやりたがらながりと2色に分断しています(笑)やり始めると夢中になってしまうのが、たねのもりらしい。冬の日差しも少しで、雪の残る寒い日でした。登って体を動かしている時は大丈夫なのですが。フィールドで別の自然保護活動の勉強会。海ガメのふ化の記録を見せていただいています。たくましくて、可愛い姿にみんな乗り出して話を聞いています。そしてツリークライミング。まったりとした冬のクライミングを楽しみます。今回は宿題が多くて、セッティングに時間が掛かっていました。いつもながら「しろ」は大変です。「完全なる安全を求める男」 たねのもりの頼れるメンバーです。枯れ枝の除去もツリークライミングの技術を使用すれば、安全に行なうことも可能です。高い位置の枯れ枝を除去する方法もみんなで学びました。一生懸命手を広げて「ツリー」のポーズを決めている代表。見えません(笑)最後に海をバックに記念撮影。なんとか日没までに間に合いました。埼玉群馬の海なし県メンバーは妙にテンション上がってました(笑)みんな今年もよろしく! PR
樹木を守る活動 ツリークライミング 2013年01月02日 大自然の樹木とふれあい、友達になり、人が元気になるのはいいことだと思うが、そのために樹木や森を傷めてしまうのでは本末転倒だ。 森林利用は、自然を自分達の都合だけで利用するのではなく、守る活動とセットで広げていくことが基本だと思う。そうでないと、継続的な資源としての価値は薄れる一方であろうし、そのような独りよがりな活動に理解を示してもらうことは不可能だからだ。 多くの人が関わり、それぞれに思いを持つ森や樹木を利用するということは、すなわちどのように自然を守ろうとしているかを理解してもらうことに尽きると思う。 樹木を守る方法は簡単なようで簡単ではない。 素人が安易に考えた場合、複雑な要素に多様な症状が起こり判断が難しいだけでなく、それに起因して良かれと思って処置したことが、実はよくないことである場合も少なくはないと思われる。 木を守る活動の一番の条件は、木を知りたいという気持ちのように思う。今回、講師をお願いした樹木医の皆から、一番強く伝わってきたことも、樹木を守るためのモチベーション、つまり樹木への愛情だった。 今回講師をお願いした千葉の樹木医の柏崎さん。いつも千葉のツリークライミングベントなどでも、「いいよいいよ」となんでも気軽に手伝ってくださる気のいい方だ。私が車で千葉から埼玉へ帰る際にも、何度も混雑を心配してメールをくださったり、早いルートを検索してくださったり細かい気配りに驚かされた。木に優しい人は人にも優しい。 今回の木を守る講習の企画も、千葉市原の森で、柏崎さんが山武杉の溝腐れ病の話をして下さったことがきっかけとなっている。市原の森を二人で散策する機会があったのだが、このときも柏崎さんは木のことを話し始めると止まらなかった。樹木医である柏崎さんの情熱が、たねのもりのメンバーにすこしでも共有できたら、という願いで生まれたのが発端であった。 「ほとんどの原因は根にある」と柏崎さんは言う。 いろいろな症状を見て人は上を向きながら驚くが、実際は足元の土にほとんどの原因があるそうだ。体の元を作るのは栄養。それを摂取する機能はなによりも大事だ。そのあたりは同じ生き物である人も木も一緒のようだ。 根に必要なのは水だけではない。水が抜けてそこに空気が入り、その空気の層にまた水が溜まり摂取する、そのサイクルとバランスが大事である。 人の活動は土を踏み固めて層を潰し、根の理想とするサイクルとバランスを狂わせる。その環境を改善させるための処置方法を教わった。上の写真は土にドリルで穴を空け、空気の層を新たに作成しようとしているところの様子。 この穴に籾殻燻炭を入れる。籾殻燻炭には他の炭同様、細かい穴が無数に開いており、毛細根の活動を助ける。このスペースが根の周りの水と空気のバランスを整えてくれる。 たねのもりのメンバーも実際にやってみる。いろいろな深さに穴を空け、講師のアドバイスをいただいた。人が歩いて固める深さは約20センチ程度。本来そこがケアされていればいいのだが、根が活発に働く深さはもう少し深い30センチ~40センチのところなので、その深さの環境改善を行なうことで、根の働きを助けてあげられる。 空いた穴にたっぷりと籾殻燻炭を入れる。この炭の微細な穴が根の水と空気のバランスを整えるのだ。これだけでもずいぶんと根の周りの環境改善になるが、それよりも大事なことは土全体が柔らかくなること。つまり人間の活動による悪影響をリセットしてあげることだ。 千葉の樹木医武田さん。無口だが笑顔が絶えない温かい人柄の方だ。やはり同じように木が大好きで、木のことになると感情が先走り、気持ちに口が追いつかないほどの思い入れが伝わってくる。樹木医としての活動やツリークライミングだけでなく、森での幼稚園児とのふれあいなど、多彩な活動もしており、木と人との関わりに深い興味があるそうだ。 しろの地主さん木下さんと樹木医石橋さん。石橋さんも熱い樹木医。石橋さんの持つ情熱は「木のために何かをしたい」という気持ちにさせることができる情熱だ。 今回の研修では、津波の影響で立ち枯れた木の再生の話しを聞かせていただいた。「人間の思い込みでは、分からないことだらけ」という石橋さんの話には、木の持つ、長い時間軸に寄り添ったまったく別の視点を感じる。生き物に対する畏怖の気持ちがあり、その不思議さを自然に受容しているからだろう。 千葉の皆さんのおかげで、とても有意義な時間を過ごすことが出来た。このような活動を通して、自分達たねのもりの活動だけでなくツリークライマーみんなが力をあわせて、樹木をよみがえらせることができると、森にとって良い人間になることが出来る。 森を使う資格の根本は、森を良くしてあげる気持ちを持ち、準じた活動が出来ることだ。森と共生するために、森を守るために、まず人間の側に必要なものは、やはり森や樹木、生き物に対する愛情のようだ。<写真 若林 勇人 文 柴山 利幸(環境教育ネットワークたねのもり)>
白岡市ひこべえの森講習会 ツリークライミング 2012年10月12日 埼玉県白岡市ひこべえの森で、ベーシックツリークライマー講習会が開催されました。両日とも天候に恵まれ、爽やかな空きの日差しの中での講習会でした。ツリークライミングが自然を愛する受講者の方々の新しいツールになれば嬉しいです。 1、ロープワークを学びます。シンプルですが、全ての結びにとても大切な意味があります。何度も繰り返し、正確に。2、安全な降り方も大切な技術。慌てず確実に。リスクを学んで対処策を知れば、安全度はぐっと高まります。 3、ひこべえの森は広々とした森で、高さもあるので、こうしてみると目がくらむようです。 4、撮影、ご苦労様です。高い位置からありがとうございます。 5、はじめて自分でスローして、はじめて自分で作成したアンカーです。見晴らしはいかがでしょう? 愛着も湧きますか? 6、夜は机上講習です。技術だけでなくツリークライミングRジャパンのこと、よく知ってくださいね。 7、翌日はノットテストからです。朝一番で緊張気味。 8、その後はバディチェック。他の受講生を見て、気が付いたことをアドバイスするのは、自分のためになるのです。これが終われば、後ろにある、楽しいツリーボート体験。 9、ひこべえ名物「イヌシデツアー」 体の置き方で楽なポジションを得ることが出来ます。いろいろな動きを体験してみてくださいね。 10、最後にビレイの練習です。「自分で登降できる」ということは、リスクを充分に認識できる、ということ。繰り返し練習して、自分自身も、一緒に登る周りの人たちの安全も、同じように考えて楽しめるようになってください。
日光鳴虫山プライベートクライミング ツリークライミング 2012年08月28日 以前から計画していた山の木を登るプライベートクライミングの企画です。地元の森林管理署の協力を得て入林許可書をいただき、みんなでハイキング&ツリークライミングを楽しんできました。厳しい条件の中で、風雪に耐えている逞しい野生の木は、感触からして平地の木とは全然違います。生命力が溢れて、触れる人にエネルギーを与えてくれているようです出発の準備も整って、登山道までのアプローチを歩きます。アスファルトの照り返しが厳しくて暑い!登りはじめは急坂。汗びっしょりになりながら頑張ります。植林の針葉樹林から出ると、明るい道。日差しが厳しい!でも、稜線に吹く風はさわやかで気持ちいいのです。神主山の頂上で。日光連山を一望できる眺めは、疲れをどこかに飛ばしてしまいます。やっとの思いで到着です。本日お世話になるブナの木です。ワイルドツリーらしく、大きなウイドゥメイカーがぶら下がっています。ここにはブナの木は2本しかないのに、この地を這うような逞しい根っこ。生命力の塊のようです。さて、どんな風に登るか打合せです。アンカーの確認もいつもよりも一段と慎重に。下界とは別世界の涼しい稜線。登る前にまったりとしてしまっています。2時間のハイキングの疲れを癒してから?登山道から飛び出し、沢の源頭の斜面へせり出すような登りだし。宙に浮いているようです。夏の日差しを浴びて、のんびりと枝の上で休憩。この木に会いにきた甲斐があったというものです。気が付けば、いつのまにかみんながまったり。爽やかな風の中でのツリークライミング。真夏の出来事とは思えません。「この木大好き」と言いながら頬擦り。永い年月、この厳しい条件の中、必死に生きている木ですから、溢れた生命力で人も元気になります。 得意の笑顔!こんな顔で登ってくれれば、木だって嬉しいに決まっています(笑)ハイキング中は座り込んでしまったけど、遊びはじめれば話は別のようです。お父さんと枝の上でツーショット。こんな不思議な体験は、どんな風に心に残るのでしょうね。ふたりともおだやかで素敵な笑顔です。登山道で出会ったハイカーもびっくり。ツリークライミングに興味を持っていただけると嬉しいな。最後にお世話になったブナの木と記念撮影。ブナの木も手を広げて「ツリー!」とポーズをとっているようです。最後まで怪我無く遊ぶのが絶対条件。気を抜かずに帰ってまいりました。相変わらずアスファルトの上は暑いけれど、みんなどことなく、穏やかな笑顔が残ったまんまです。
2012.3.25 果樹園プレイパーク「しろ」体験会 ツリークライミング 2012年03月26日 千葉県山武市で開催された、被災者支援事業ツリークライミングRイベントの様子です。果樹園&プレイパーク「シロ」は、360度人工物の見えない森の中です。時間がゆったりと流れているようで、せかせかとした感じが全くありません。この森の中で木と過ごす一日は、とても贅沢です。こんな風に森に触れ合うことで、こども達はおおらかに、のびやかに育つのでしょう。素敵な笑顔と、素直に楽しむこども達の姿に、逆に癒されてしまいました。ツリークライミング体験会は大きなシイノキで行ないました。幹が長くて、枝までたどり着くのに一苦労です。新しくできた「シロ」の看板です。千葉のツリークライマーが続々集まっているフィールドです。イベント開催前に見に行った蓮沼海岸の海です。とても綺麗。シロは海から20分。ツリークライミング体験会中の天気も最高!木漏れ日が暖かく春の訪れを感じさせます。セイフティーを作るのに夢中なこども達。集中力をフルに使って遊びまくります。「上を見てごらん」と声を掛けての一枚。周りの景色も見てね。体験会と同時開催のクラフト教室は、巣箱と竹鉄砲。お昼はトン汁とおにぎり、古代米、なんと竹の器でで炊くのです。こんな感じで炊き上がります。こちらは「貝デコ」。貝の絵付け教室です。さすが海の近く!竹鉄砲で飛ばしているのは大根でできた弾(笑)葦がごそごそ動いて…。田んぼで遊んでいる子もいるし。見渡す限り自然の中。男の子達は冒険に出かけています。森の中でごはん。おかげさまで楽しい時間を過ごすことができました。今後の発展が楽しみな千葉を代表するツリークライミングスポット。「シロ」は最高です!一番感動してくれたおとうさん。ツリークライミングのとりこに?!このフィールドには、懐の深いシイノキが一杯あります。一日じゃ遊びつくせないほどです。最初は自信がなかったんだよね。でも、全部自分の力でここまで来たんだよ。そしてこの笑顔。本当にすごい!