美点 森のようちえん 2020年05月10日 人の欠点と美点は、性格上の同じ傾向であることがよくあります。これは、一般論ではなく、多様な価値観を認め合うとしたら、前提となる重要なことです。欠点を隠そうとすれば、美点が発揮される機会も減ります。器用な子どもほど、青年期に自分の存在意義に悩むのかも知れません。ありのまま、というのは野獣のように生きる、という意味ではありません。自分の欠点と美点とを、同じように扱えるように、自分自身を知ることだと思います。これは、大人の手で、こねくりまわして作れるものではない、と私は思っています。子どもたち自身が、自分で試して手応えを感じながら、身につけていくものだと信じています。狭い部屋の中では、この試す機会よりも、ほかの子に迷惑をかけないことの優先度が高まります。森のようちえんには、気持ちの逃げ場があり、目先を変える多様なきっかけがあり、それでも生きているいのちの逞しさがあります。(柴山)PR