100年の森 森の仕事 2009年12月16日 埼玉県神泉村に「100年の森」という県の所有林がある。南に秩父市と北に児玉郡を見渡せる、気持ちのよい場所だ。仕事でこの山を回り見学した。林間広場、学びの森、広葉樹の広場、観賞の森など。季節がら非常に寒かったが、何処にでもある場所ではない。もっともっと活用できる場所ではないか、という感じを強く持った。普段、山に浸ることが出来ない人たちが、その雰囲気を存分に味わうことができる場所になりうる、と感じている。都市と山地の交流のあり方を考えることで、このような森がうまく活用されればいいな、と思う。 白岡町で開催された自然観察会とリーズ作りのイベントには、2家族しか集まらなかった。リースはとても立派なもので、参加した子供達は興奮して喜んでいた。「どうしてこんな楽しいことに、人が集まらないのだろう」と妻は首をかしげていた。こうしたイベントに人が集まることと、都市と山地の交流が深まることとでは、根にある課題が一緒だと思う。だけれども、「わかりやすく」「派手に」なりふり構わず作為的に知らしめていく方法論は、個人的に「もういいや」という感じを持っている。人が自然の中で自分の感覚を取り戻していくような、そんな価値観をじんわりと伝わるような活動をしたい。PR